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その琥珀色の瞳に映るのは・・・

第6章 結婚式


「あぁ、勿論、それも含めてだがな。明日から新婚旅行が始まるが、子作りは大事だろう?私はもっとスミレに愛されたいし愛して欲しい。私の愛は伝わっているだろう?」

それは言われるまでもなく・・・。

そしてそれは、言葉通りに新婚旅行の間中、愛し合った私たち。観光?勿論、したよ?でも、直ぐ傍には旦那様がべったりくっついている。

人前でもキスしてくるし、私から離れようとしない。

ふと、思い返す。

ゲームの通りにヒロインとハッピーエンドになったとして・・・ヒロインとはこんなドロドロな溺愛エッチなんてことはないだろうし、片時も離れないなんてこともなかっただろうなと。

「ルクター様・・・。」

そう、甘えて顔を寄せてみれば、躊躇なくなまめかしい舌先が出されたので私はそれを絡めてキスした。

「私を欲しそうな顔をしてる。今晩も愛し合おうな?」
「はい。」

顔のあちこちにキスをくれる。

「スミレのいうゲームの世界であるこの世界を選んでくれて嬉しいよ。こんなにも人を恋しく思い傍にいて欲しいと望む時が来るなんて思ってもみなかった。」
「私もです。前の世界では辛い事があったけれど、今こうしてルクター様といられるなら必要な出来事だったんだと思えますから。後悔していません。」
「愛している。生涯私と共にいてくれ。」

新婚旅行からの帰り道、私は急激な体調不良に襲われた。微熱が続き、船酔いな状態が続く。

その理由が分かった時、旦那様は申し訳なさそうな顔をした。

「どういうことでしょう?」
「あ、その・・・正直に言うと、避妊を二か月前に止めた。」
「でしょうね。そうじゃなければ、辻褄が合いませんもの。確か、結婚式までは・・・というお話しではなかったかと思うのですが?」
「結果は同じにしかならないから、いいかと思って・・・。それに大丈夫だ。加減をすれば伽はやれるから。」
「そういうことを言っているのではありません。」

まさか、旅行帰りに体調不良になって、その上、妊娠二か月を告げられるなんて思ってもみなかった。

「これでも、必死だったんだ。スミレに逃げられない様に。その・・・私の愛は重いみたいだから。それに、五人は欲しいから早めがいいかと思って。」

そういうことを言っているんじゃない。っていうか、どれだけ危機感持ってたのやら。逃げたりしないのに。



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