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その琥珀色の瞳に映るのは・・・

第6章 結婚式


ほぼ監禁並みの毎日を過ごしながら、早くも半年が過ぎた。今の旦那様は気持ちが安定したのか、穏やかな笑みを浮かべている人格者に戻った。

執着は相変わらずだけど、好きな人に執着されるのは嬉しい。やはり、私も負けないくらい好きなんだと思う。

今日の旦那様は、私のウエディングドレスを穴が開きそうになるくらい見惚れてくれていた。私も同じ様に、白いスーツを纏った旦那様に見惚れている。

「美しいな、私のスミレは。」

控室には私たちだけ。旦那様の腕に抱き入れられ、頬に軽くキスをされる。

やがて、私たちの結婚式が始まった。未来永劫に愛を誓いあって、その後は披露宴。旦那様から紹介されたのは、学園での同僚たちや友人たち。

「あの、女なんて誰でも同じなんて言っていたあのルクターが、こんな急いで結婚式をするとは想像もしていなかったよ。」
「そうだな。家のこともあるから、いずれはとは思ってはいたが。」
「溺愛し過ぎて、外出あまりさせていないんだろう?今に、窮屈で嫌われたらどうするつもりだ。」
「煩いですよ。外へ行くのなら私が同伴しますから、何も問題はありません。何も、一切の外出を禁じている訳ではないのですから。」

呆れ顔の友人たちに、気の毒そうな眼差しを向けられる。

「いや、同じだろうが。何だよ、外出が旦那同伴のみだなんて。」
「結婚式やって、直ぐに離婚なんてことにならないようにな。」
「でもさ・・・あのルクターが溺愛って。何だよ、その腕の中に閉じ込めて誰にも見せたくないって態度は。」
「事実だから仕方ないですね。」

同情されながらも、微笑ましそうな表情を向けられる。

「まぁ、これで御父上も安心だな。後は子供か。」
「暫くは結婚休暇を貰いましたから、せいぜい励まさせてもらうつもりです。」
「大変だな・・・ルクターのアレってアレだから。」
「あぁ、確かに。」

それを聞いて、比べたのはこの人たちだったのかと理解した。

「アレは最早、凶器だろ。こんな優男の風体しておいて、アレがなぁ。」

私は話しの内容に気付かない振り。

「ロードのとこは、二人目が出来たんだっけ。ウチの嫁も、まだ欲しいって言ってるからなぁ。」
「それを言うなら、ウチも同じ。もう三人いるっていうのにな。」
「お前んとこは立て続けだったよな。」

そうか、年子で三人なのか。



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