第5章 逢瀬その5
数日後…。
大宮からメールが届いた。
「今夜、行っても大丈夫?」
そう書かれてあった。
「うん、大丈夫よ」
「何か持っていこうか?」
「大丈夫よ。お酒のつまみならあるから…」
「じゃ、俺はコンドームだけ持っていけばいいか?」
「そうね…」
そう書くと美智は笑ってしまった。
美智は毎晩ひとり晩酌をしていたのだ。
だから、お酒もおつまみも用意できた。
だが、確かにコンドームは必要だと思っていた。
美智はちょっと心躍っていた。
今夜は寂しい夜を過ごさなくても良いのだ…と、思っていたのである。
美智は大宮が来るのを楽しみにしていた。
夕方6時に居酒屋まといで二人は待ち合わせをしていた。
美智はまといの店の隣で待っていた。
程なくして、大宮がやってきた。
「たけちゃん、場所直ぐわかった?」
「うん、直ぐに分かったよ」