第3章 逢瀬その3
そう、メールには書いてあった。
美智は佐藤のプロフを見てみた。
ちゃんとしたプロフだった。
美智は安心したのでこうメッセージを送った。
「はい、メールで少しお話ししましょう」
「ありがとう。よろしくお願いします」
そう返事が返ってきた。
暫く二人はメールでやり取りしていた。
「私、夫とセックスレスなんです」
「そうなんだ。それは寂しいね。僕で良ければ相手になるよ」
「そうですか。ありがとう」
「では、今度ランチを一緒にどうですか?」
佐藤がそう書いてきた。
美智は悪くないなと思いその誘いを受けたのである。
ランチ当日…。
この日も美智はバッグにコンドームを入れるのを忘れないでいた。
待ち合わせ場所は美智の最寄り駅のバスロータリーだった。
佐藤は自分の車で迎えに来ると言っていた。
バスロータリーで待つ事数分。
1台のBMWがやってきた。
そのBMWから佐藤らしき男性が降りてきて美智の近くにやってきた。
「花柳さん?」
「はい、佐藤さんですか?」