第2章 錯綜と交錯。
これから与えられるであろう快感に身を震わせて、思わず腕をつかんだ。
それを合図のように、意地悪に微笑むと潤む中へと指を突き立てる。
『っっ!!あっ……いやっ!』
与えられる快感をあますことなく受け止めている身体の奥底から、なにかが込み上げてくるのを感じた。
『あ…、んっ、まっ、待って…!!』
「駄目だ」
『おねが…、ぃっ…!!』
この先はとんでもないことになる予感に、嫌だ、お願いだと懇願する。
しかし、鼻にかかる甘ったるい喘ぎまじりのお願いは導火線に火を点けるだけだ。
『おねが…いやっ、あっ…』
「嫌じゃ、ないだろ?」
熱が蓄積した身体は指をぐずぐずと飲みこんでいく。
陰核への刺激もとまらなくて、あぁ、もう駄目だと身体を強張らせると、粘度のない透明な飛沫を撒き散らした。
どっと押し寄せた抗えない熱に、涙が滲む。
『あ…やだっ…ん!』
「違う、もっとだ」
指の動きに合わせてとめどなく飛び散る透明な体液に、羞恥心は耐えかねるものだった。
嫌だ嫌だと繰り返すは降谷の欲を加速させるトリガーでしかない。
2本、3本と快楽に導く指はゆっくり増えていく。
膣が収縮をする寸前で指は抜かれる。
もう何度目になるかわからない。
そのたびに行き場の失った熱が身体を駆け巡り、透明な液体を吐き出す秘部。
繰り返される行為に、悲鳴に似た嬌声が部屋に響く。
『ああぁぁっっ!!!…んぁ…っっ!』
ふくらみの突起を舌で転がされたり、やわく擦られながら、さらに焦らすように潤みをくすぐりながら時々陰核に触れる。
膝立ちのまま訪れない波に、内腿は小刻みに痙攣し続けていた。
涙を滲ませたに、少々堪能しすぎたかと仰向けに寝かせられた。
吐き出すことのできない、吐き出させてもらえない快感に身体中を犯されたは息も絶え絶えだ。
カチャカチャとベルトに手をかけた降谷に、の心臓がどっと脈打つ。
先の行為への期待に、脳が痺れる。
少し光沢のあるボクサーパンツからは、少し信じられないくらいの彼自身が浮き彫りになっていた。