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【名探偵コナン】Redo*misty【降谷 零】

第2章 錯綜と交錯。


カランコロンとポアロのドアベルが鳴り、少年の来店だ。
が早番で安室が遅番のシフトだった。

『コナン君!久しぶりだね、いらっしゃい』
「さん、仕事にはなれた?」
『もうすっかり!』
「そっか良かった!…実はさんに話したい事があるんだ」

コナンの声音の変化に、また例の話かと一瞬だけ表情は曇る。

「違うよ。安心して」 
『…顔に出てた?』

『ごめんね』と伝えると、コナンは苦笑いのあと本題を切り出した。
数日前から、安室が出勤している時に現れる男性客。
必ずサンドイッチを注文すると、安室を食い入るように観察しているという話だった。

『私の時にも?』
「ちょうど2人のシフトがずれるようになった頃からだね」

安室の出勤にあわせて、朝と夕方に足を運んでいるらしく、今日の夕方に現れるらしい。

『少し探ってみる?ストーカーだったら嫌だし…』
「うん、そのつもりだよ!」
『私あと少しであがるから一緒に待つよ!』

と入れ替わりに安室がシフトに入る。
着替えるを終えて、コナンの席についた。

2人はしばし他愛のない会話を続けていると、カランコロンとドアベルを鳴らし件の男性客が姿を現した。

「あの人だよ」
『私は…はじめて見たわ』

男性客はコナンの言う通りに夕方に来店した。
サンドイッチを食べながら、食い入るように安室へ視線を向けている。  
食べ終わると、ごく自然に退店して行った。

『…後を追ってみる。コナン君は安室さんに話を聞いてみて…』
「さん、危ない事はしないでね」
『大丈夫!少し尾行てみるだけ』

コナンはカウンターへ、は男性客の後を追う。

5分ほど歩いた所で、路地を右手に曲がると商店街に繋がっている。
精肉店に書店、パン屋もある一般的な商店街で、買い出しの時に何度か訪れていた。
しかし、すぐに追いかけたはずの男性客は、忽然と姿を消してしまった。
辺りを見渡しても姿を見つけることはできなかった。
巻かれてしまったのか、まさか尾行に気付かれていたのだろうか。

収穫むなしくポアロに戻ると、コナンが外で待っていた。

『商店街に入ったところで姿が見えなくなっちゃった』
「そうか…」

コナンの話によると、安室も監視には気付いていたが、特に害はなさそうだから放置していたようだった。
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