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【NARUTO】Break&Peace ⑵【うちはオビト】

第10章 Dawn31.それぞれの今と世界の今





鼬「だから写真の中の最愛の人を見つめていたんだろう?」

帯「いい加減口を閉じろ、イタチ」


オビトの瞳が写輪眼へと赤く変わる。


鼬「ならなぜ写真の少女をいつも見つめていた?」

帯「それはーー…」

鼬「今でもその死んだ少女を愛しているからじゃないのか?」

帯「それは違う!」


オビトは思い切り机をバンッと叩いた。

ほとんどなくなった二つの飲みかけのお茶がグラスの中で大きく揺れる。


鼬「俺はリンにお前と同じ感情を抱いている」

帯「!?」


珍しく二人とも声を荒げていたが、イタチの言葉で場の空気が一変した。


鼬「俺は一族を抹殺した時、恋人をもこの手にかけた。だが、俺はリンを彼女と重ねて好きになったんじゃない。リンがリンだからこそだ」

帯「イタチ…お、お前…」


オビトはもう口が閉じられない程驚きを隠せなかった。

しかし、イタチは力強い眼差しをオビトに送る。


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