【NARUTO】Break&Peace ⑵【うちはオビト】
第10章 Dawn31.それぞれの今と世界の今
イタチはハァ…とため息をつき、注いだ麦茶を一口飲む。
オビトは全く口を開こうともせず、微動だにしない。
鼬「後ろに写っていた金髪の男性というのは、顔岩があったことからしておそらく四代目火影だろう。白髪の少年は間違いなくカカシさん…」
帯「あぁ…」
鼬「そこに写っていたのは神無毘橋の戦いで共に戦った班の写真。そして、俺はその戦いの書類を一度見ている。その少女の名前ももちろん知っている」
オビトの心臓が一度大きくドクンとはねた。
鼬「少女の名は"のはらリン"。今そばにいる彼女と同じ名前だ。そしてこの少女はーー…」
帯「やめろ。それ以上言うな」
オビトの震えた声に、イタチは言葉を飲み込んだ。
鼬「…お前、この少女とリンを重ねていたんじゃないのか?」
帯「何?」
オビトがあからさまに眉を寄せて顔をしかめ、イタチをにらみつける。
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