【NARUTO】Break&Peace ⑵【うちはオビト】
第10章 Dawn31.それぞれの今と世界の今
帯「それからお前の弟にもやってほしいことがある」
鼬「サスケにも?」
帯「あぁ。サスケには雲隠れの八尾を狩ってもらう。そのためには"鷹"の力も必要だ」
鼬「"鷹"はもうほぼ解散状態だ。それに八尾と言うのは…」
帯「わかっている。だが人手が足りん。もう五影会談まで時間がない」
オビトは腕を組み、眉を寄せた。
鼬「雷影が里を離れ、その弟である八尾の人柱力を狙いやすくなるからか…?」
帯「あぁ。"暁"が戻るまで人手が足りんが、五影会談まで待ってられん。雷影が里にいない今が狙い目だ」
鼬「わかった。サスケには俺から伝えよう」
帯「頼んだ」
イタチは縁側の向こうを見つめた。
青空が池に反射し、錦鯉が空を泳いでいるようだった。
帯「で?わざわざ二人にしたということはお前も俺に何か話があるんじゃないのか?」
鼬「………」
イタチは何も言わずに遠い目をしていた。
鼬「リンが…リンが泣いていたぞ」
やっと口を開いたイタチはゆっくりと言葉を紡いだ。
オビトの手がピクリと動く。
_