【NARUTO】Break&Peace ⑵【うちはオビト】
第10章 Dawn31.それぞれの今と世界の今
帯「お前なら本当にやりそうだ」
鼬「…冗談ですよ」
冗談に聞こえないのがイタチである。
イタチはカランと氷の音を響かせながらお茶をすすった。
鼬「で、ここに来たということは何かあるんじゃないのか?」
帯「あぁ。お前なら言わずとも…もうわかってるだろう?」
鼬「"暁"再結成…」
オビトは"その通りだ"と言わんばかりにフッと笑った。
帯「俺はこれ以上世界が荒廃していくのを止めたい。リンのために。あの戦いで命を賭したペインのためにも…」
オビトは冷静だが、紡がれた言葉には熱い思いが込められていた。
帯「で、お前は乗るか?」
鼬「乗るも何も…。あなたのことです。乗らざるを得ない…」
帯「決まりだな。なら、お前に早速やってもらいたいことがある」
鼬「と言うと?」
帯「お前にかつてのメンバーを集めてほしい。今日から一ヶ月後、鉄の国に連れて来い」
鼬「わかった。だがーー…」
イタチは顔色を変え、眉をひそめた。
_