【NARUTO】Break&Peace ⑵【うちはオビト】
第10章 Dawn31.それぞれの今と世界の今
サスケは休日にもかかわらず、寝癖もなくきっちりと私服を着こなしている。
鼬「サスケ、ちょうどいい。これからマダラと話をする。リンに里を案内してやれ」
サスケは少しの間黙って、お茶を飲む兄を見つめていた。
しかし、何かを察したようにため息をついた。
佐「…仕方ない。ついて来い、リン。里を案内してやる」
鈴「あ、うん。ありがとう!」
リンはサスケににこりと笑うと、サスケの方へパタパタと小走りで寄る。
鈴「行って来ますね」
リンはオビトに手を振り、彼の目を見つめふわりと微笑んだ。
帯「あぁ」
オビトもそんなリンを愛おしげに見つめると、リンは嬉しそうに笑ってサスケと共に外へ出て行った。
ガラガラと玄関の引き戸の音が鳴り止む。
帯「この里は家に鍵をかけないのか?」
鼬「えぇ。ここは里の栄えた街から離れた所にあるからその必要がない。まぁ、泥棒が入って来ようものなら盗まれる前に俺が仕留めます」
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