【NARUTO】Break&Peace ⑵【うちはオビト】
第15章 Dawn36.写輪眼と写輪眼
鼬「大丈夫だ、サスケ」
佐「!」
イタチの優しい声がサスケを安心させるように響く。
鼬「俺がなんとかする」
佐「な、なんとかするって…」
さっきまでのうろたえようが嘘のように、イタチは妙に落ち着いていた。
その不可解な雰囲気に、サスケは思わず声を漏らす。
イタチはゆっくりと口を開いたーー…
鼬「俺の万華鏡を…お前に…」
佐「!?」
その言葉に耳を疑った。
そうすれば、何の罪もない兄の光が失われることになる。
今まで散々闇にいたイタチから、また光明を奪い去るなど断じてできない。
佐「そんなことをしたら兄さんの眼ーーー…!!」
鼬「大丈夫。俺にはこれがある」
そう言ってイタチは懐から赤い巻物を取り出し、それをシュルリと広げた。
そこには”封”という文字が大きく書かれている。
そして、印を組んで”封”の文字の上に手をバンッと押し付けると、白いカプセルが現れた。
その中は液体に満たされ、ピンポン玉くらいの大きさの”眼”がたった一つふよふよと浮いていた。
佐「これは…?」
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