【NARUTO】Break&Peace ⑵【うちはオビト】
第15章 Dawn36.写輪眼と写輪眼
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痛「結婚してくれ」
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小南の左手の薬指には、キラリとダイヤモンドの指輪が輝いている。
それを右手の人差し指で軽くなぞると、やんわりと温かくなる。
小「ペイン…あなたの体温…もう忘れてしまいそうよ」
皮肉る小南はその顔に微笑を浮かべながら瞳をうるませた。
小「ねぇ…また手を強く握ってみせて…」
彼女は小さく光る涙の石のはめられた指の手を十字架に重ねる。
頬に冷たいものが一筋伝い、目の前の光景がかすんだ。
小「あなたはまた…何も言ってくれないのね」
声を持たぬ墓石は口を閉ざしたまま微動だにせず、小南を上からただ見下ろすだけ。
悲しみに暮れ、心も瞳も枯れ果てたと思っていた涙をポロポロと流し続ける。
それでも、小南はその美しい顔に天使のような微笑みを必死に浮かべていた。
小「…また来るわ、ペイン」
彼女はかざしていたその手をゆっくりと下ろすと、背を向けてそのホールを去ったーー…
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