【NARUTO】Break&Peace ⑵【うちはオビト】
第14章 Dawn35.鮫と蛸
鼬「気付いても遅い」
その瞬間、雷影の身体がグラつき、大きな鼓動が全身に走ると、ドサリと崩れ落ちた。
雷影もシーと同じように身体をピクピクとさせている。
怠「ボス!……くそ!やられた…!」
ダルイは一瞬で雷影の元に来ると、雷影の盾になるように再びイタチに向けて刀を構えた。
鼬「いや、やられたのはこっちの方だ」
すると、イタチはハァ…とため息をついた。
鼬「全員分身だったとは…」
怠「あはは…。バレちまったっスか」
ダルイは武器を下ろすと、左手で頬をかく。
すると、ダルイの後ろの雷影、そしてシーもボフン!とその姿を白煙に燻らせた。
鼬「幻術をかけた時、おかしいとは思っていた…。いつもと感覚が違った」
怠「大したもんス。シーの特別製分身で絶対バレないと思ってたんスけど…。ま、このままでも仕方ないんで…先、行かしてもらいますよ」
ボフン!
ダルイも姿を消すと、イタチの万華鏡写輪眼がいつもの漆黒の瞳に戻る。
鼬「足止めするはずがこのザマとはな」
イタチは空を見上げ、ぽつんとつぶやいた。
鼬「すまない、鬼鮫。どうやら失敗のようだ…」
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