【NARUTO】Break&Peace ⑵【うちはオビト】
第14章 Dawn35.鮫と蛸
為す術なく、水の球体の中に飲み込まれたキラービーは息を止め、一緒に水中にいる鬼鮫の様子を伺う。
鬼「戦いが長引けば長引くほどアナタ達は削り取られ弱っていく…が、私は削り取った分どんどん強くなっていく」
鮫肌が鬼鮫の左腕にぴたりと張り付くと、モゴモゴとその身体を揺すり出した。
すると、鬼鮫の身体に徐々に変化が生まれた。
鬼「ここまで鮫肌と仲良くなるのに10年かかりましたよ…」
蜂「!?」
蜂(刀と融合した…!)
鮫肌と一体化した鬼鮫はその名の通り、まさに”鮫”だった。
頭部から背中にかけての大きくとがった背びれが生え、首から肩にかけての部分にはエラがパクパクと呼吸をくり返す。
両手両足の爪は鋭く長く、水かきまでつき、ひじから三角のヒレと太い尻尾も生えていた。
ほとんど以前の身体付きではなく、唯一のの名残はその顔立ちだけだった。
キラービーもその異形さに目を疑い、すぐさま赤い八尾の衣を纏うと、戦闘態勢を取った。
鬼鮫はニヤリと笑う。
鬼「では、いきますよ…!」
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