第14章 Dawn３５.鮫と蛸

サスケはギュッと刀の持ち手を握りしめる。


佐(兄さんの所には八尾ともうすぐ雷影たちが着く。あんな桁違いの強さを持った奴らを二人も相手に…。……いや)


突然、サスケはくるりと翻って３人の顔を見た。


香｢サ、サスケ？｣

佐｢兄さんは強い｣


サスケは力強い眼差しをオビトに向ける。


佐｢あんな化け物を何人相手にしようと兄さんには敵わない、絶対に｣

帯｢ダンゾウの方を取るか。まぁいい。だが、最後に一つ聞いておく｣

佐｢何だ？｣


オビトの仮面の奥の瞳が光る。


帯｢本当に…”復讐”する覚悟はできているんだな？｣


オビトの言葉はいつもより何倍も重かった。

サスケはそれを肌で感じ取ったが、すぐにフンッとなぎ払う。


佐｢まだそんなことを俺に聞くのか？兄さんのためなら何だってするさ…｣


サスケは口角を上げて不敵に笑った。

その笑みがリンには悲しく思えてしまい、思わず声が漏れてしまう。


鈴｢本当に…本当に…！｣


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