【NARUTO】Break&Peace ⑵【うちはオビト】
第14章 Dawn35.鮫と蛸
佐「あぁ。五影会談に潜入した時に奴らと戦ったが、とんでもなく速かった…。俺よりもな」
鈴「サ、サスケくんよりも速いって…一体…」
リンは驚いて口に手を当てる。
香「一瞬でしか感知できないスピードと巨大なチャクラから見ても、五影の中じゃ雷影くらいしかいねーだろうな、たぶん」
香燐はメガネをクイッと上げて言った。
帯「なるほど。で、リン、そいつはどこに向かっていった?」
鈴「私たちとは逆方向…つまり…」
リンはサスケの方を向いて言いにくそうに眉を下げた。
鈴「イタチさんと鬼鮫さんの方に向かいました…」
佐「何!?」
それを聞いたサスケは眉間にシワを寄せ、すぐさま踵を返した。
帯「待て、サスケ。ダンゾウはいいのか?」
サスケは3人に背を向けたままぴたりとその足を止めた。
オビトは腕を組み、更に言葉を続ける。
帯「リンも言っていたが、イタチのいる方向は俺たちが向かっている方とは逆方面だ。今ここでイタチの方に向かえば、もうダンゾウの足取りを追うことはできなくなるぞ」
オビトの言葉が4人にしばらくの静寂をもたらす。
佐(今、兄さんの方に行けば、ダンゾウの仇討ちがもうできなくなるかもしれない。この好機…逃したくはない)
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