【NARUTO】Break&Peace ⑵【うちはオビト】
第5章 Dawn26.寂寥と哀愁
鈴「マダラさん…ううん、オビトさん…」
手紙に綴られている文字を指でなぞる。
ーーーーーーーーーーーーーーー
俺はうちはマダラではない。
俺の名は、
"うちはオビト"。
ーーーーーーーーーーーーーーー
鈴「今頃どうしてるかな?ちゃんとご飯は食べてるかな…?」
リンは微笑みを浮かべながら手紙を膝の上に置くと、今度は棚の上の写真立てを手に取った。
リンとオビトのツーショット。
リンがピースしていて、オビトが彼女の肩に腕をまわしている。
二人で寄り添い、笑っていた。
あまり感情的ではなかったオビト。
だからこそ、彼の笑顔がリンの中に鮮明に刻まれた。
鈴「私ね、あなたが本当の姿をずーっと隠してたからって、嘘つきなんて…言わないよ」
リンの唇が震え出す。
_