【NARUTO】Break&Peace ⑵【うちはオビト】
第5章 Dawn26.寂寥と哀愁
木ノ葉で起きた"太陽の革命"から2年の月日が流れた。
事実上、"暁"は解散。
メンバーたちは元々は全員が抜け忍。
各里の一部の上層部から白い目で見られながらも、度重なる戦争や小競り合いで悲しみや怒りを多く経験した一介の忍衆のみならず、その家族、忍の世界とは無縁の人々からも多くの感謝の言葉が寄せられた。
その世論の強い後押しがあり、彼らはその功績を讃えられた。
里へ凱旋する者、家族と過ごす者、人生の新しいスタートを切るために旅に出る者、相棒と共に抜け忍のまま自由に暮らす者など、それぞれの思いと共に散り散りになっていた。
そうしてメンバーと別れた後、リン、マダラことオビト、そして小南の三人は雨隠れに赴いた。
小南はペインの意志を継ぎ、雨隠れの新たな里長となった。
彼女は今も慌ただしい毎日を送っている。
リンもオビトと共に平穏な新しい生活を始めたーー
ーーーーーはずだった。
突然だった。
置き手紙だけを残し、オビトが姿を消したのはーー…
朝、リンは寝室に入り、ベッドに腰掛ける。
ベッドの隣にある小さい棚の引き出しから置き手紙を取り出した。
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