【WIND BREAKER:®️指定】My friend
第4章 ®️独り占め出来ない
「っうっ… いつき…下で待っててぇ…。」
「?」
(布団を被ってて、良かったぁ…。)
射精寸前で止めた自分のモノを強く握った。
手の中でビクビク跳ねるが、ここで射精する訳にはいかない。
ダラダラと、十亀に嫌な汗が流れる。
「?どうしたの?条?」
背中を向けたまま、掠れた声で、布団の中に潜る十亀に声をかけ、近付いてきた。
「…熱…ある?」
いつきが十亀の顔に、熱を測る為触れてきた。
その瞬間、いつきの匂いが十亀を包んだ。
(あ…これはダメだ…。)
「っ?!」
我慢していたモノの糸が切れて、十亀はいつきを掴むと布団の中にいつきを組み敷いた。
「っ!じょう…っ!!」
声が大きいいつきの口を押さえて、布団の中で彼女を背中からキツく抱き締める。
「っ!…ぅ……っ!!」
いつきの耳元で、十亀の苦しそうな声が漏れた。
その後は十亀は、縋るように体を震わせながら更に強く抱き締めてくる。
時々小さく十亀の体が痙攣して、耳にかかる十亀の息も熱かった。
「………………。」
いつきは何が起きたか分からなかったが、動いてはいけない気がして、そのまま十亀に身を任せて、彼が離してくれるのを待った。
荒かった息が少し整った頃、十亀が抱き締めてくる腕が緩くなった。
それに気がついたいつきが、腕から抜けても十亀は追ったりしない。
脱力した感じで、そのままベットに横になって深呼吸を繰り返している様だった。
前髪で十亀の表情は確認できなかったけど、耳から首まで真っ赤になって息を整えている十亀に、いつきは何故かドキッとした。
「……下で待っててぇ…。」
「あ……はい……。」