【WIND BREAKER:®️指定】My friend
第4章 ®️独り占め出来ない
目を覚まして、顔が外気に触れると、ブルッと体が震えた。
くるまっている布団に更に深く潜る。
そんな夢を見たせいか、十亀のモノは起きたばかりだと言うのに、すでに固く猛っていた。
別に朝の生理現象なので、放っておけば治る事を知っている。
だけど、見た夢が悪かった。
思い出の中の、いつきの表情を思い出しながら、いつきは布団の中で自分のモノを握った。
ズボンの中に手を入れて、思い返すのはあのいつきの表情だ。
もちろん表情だけでは無い。
抱き締めたいつきの感触、匂い。
全て思い出しながらは、十亀は自分のモノを扱き始める。
「…っいつきっ……。」
十亀がこうしていつきを思い出しながら、自分を慰めるのは初めてでは無い。
流石にいつきにぶつける事は出来ないが、最近はキスをして気分が昂ると、下半身に違和感を覚える事も少なくは無い。
どうにかいつきにはバレないようにしているが、それも時間の問題だと自分では分かっている。
「はっ……ぁ…… いつき…。」
いつきの名前を呼びながらする自慰行為も、もう彼女への罪悪感はとうに無くなった。
布団から出れば冷たい空気が気持ちいいのに、十亀は布団に篭ったまま、どんどん自らの体温を上げていく。
ズボンの中で自身を慰めているのももう限界だった。
射精感が押し寄せてきて、その快楽に目を瞑ると、十亀はシーツを強く握りしめた。
「条、いつまで寝てるの?もう行くよー!!」
「?!」
ノックも無しに、いつきが十亀の部屋のドアを急に開けた。