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私の陽だまりくん(前編)【WIND BREAKAR】

第17章 約束



「私にはやっぱり‥これが1番だね」

本当は、アップスタイルをお願いしていたのだけれど。ことはが私のリクエストを無視しているの‥途中から気付いてた。

大人っぽくなくていい。
幼く見えるのも私の魅力。
無理な背伸びは必要ないから。

‥2人からのメッセージ。

「ひまりは、ありのままでも充分可愛いんだからトーゼンでしょ!」
「ひーちゃんのリクエストは無視したから!こっちのが可愛いし!」

うん、と笑顔で頷く私。

「‥はじめに早く会いたい。」

自然と口から出た本音。素直な私の言葉に嬉しそうな2人。

「もちろんよ!行きましょ、ひまり!」
「早く、早く!ひーちゃん草履履いて!」

2人に手を引かれてお店を出た。

仕上げに付けた両耳の向日葵のイヤリングが風に揺れる。
通りには、たくさんの浴衣姿の人々。辺りに漂う、食欲をそそる色んな屋台の香り。遠くから聞こえるお囃子の音。

私達は笑顔で顔を見合わせ‥
待ち合わせ場所へと駆け出した。







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