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私の陽だまりくん(前編)【WIND BREAKAR】
第16章 夏休み2
見守っていたはじめの視線が消え、部屋の前に立った私は寝ている2人を起こさないように静かに扉を開けた。
部屋に入ると、微かな寝息が聞こえて来る。
私は扉を閉めて窓際に歩み寄り‥そのまま畳に座り込んだ。
‥気持ちの整理はついた筈なのに。
離れた瞬間に、再び込み上げてくる悲しみに耐えられず。私は膝に顔を埋めて泣いた。
ー夏祭りは一週間後。
私の誕生日。
大切な約束の日。
私は、溢れる涙を堪えて布団に潜り込み目を瞑った。
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