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私の陽だまりくん(前編)【WIND BREAKAR】

第3章 今の君と私 



はじめは昔から格闘技に興味があった様で憧れていた。もともと素質があり、体格にも恵まれていたので物心ついた頃にはいつの間にか喧嘩が強くなっていた。

何より持ち前のカリスマ性と人柄の良さで中学時代から町の人々からの人望も厚かった彼は、高校入学からこの2年間で瞬く間に町の英雄(ヒーロー)になり‥。

もちろん理由はまだあるけれど。

今に至る。

目の前でふわふわしたオーラを放つ姿からは想像出来ないが‥笑

‥とっても凄い人になった。

しゃんとしていると身長180㎝越でガタイのいい大男。風鈴高校総代の羽織の存在感。

とにかくカッコいいんです‥(照)


「ひまり!オムライスおかわり!!」
「はーい!」

デレデレの笑顔を私に私に向けてくる彼から、私も笑顔でお皿を受け取って背を向けて呟く。

「やっと‥英雄(ヒーロー)と‥お姫様‥かな?」

呟いてふふっと、笑った。

” ひまりはお姫様みたいだな!塔の上とかに居るやつ!”

君が幼い頃に言ってた言葉。
ホントだな、って今しみじみ思う。

‥君は覚えてる?


昔、王子様だった君は今。
この街の英雄(ヒーロー)で。

私は。
そんな英雄(ヒーロー)に守られて。
塔(安全な場所)ではじめ達‥
ボウフウリンを見守る‥"お姫様"。


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