• テキストサイズ

私の陽だまりくん(前編)【WIND BREAKAR】

第8章 脱・お姫様4 girls talk



*椿のひとりごと*

隣で眠るひまりの穏やかな寝息を確認して静かに目を開けた。横を向いてその無防備な寝顔をしばらく見つめる。

‥小さな顔。
配置の整ったパーツ。
始めて会った時から変わらないあどけなさ。
穏やかで、優しくて‥ふわふわしてるくせに、揺るがない芯が心にちゃんとある。あと、梅が気付いているかは分からないけど‥意外と気が強い所もあって‥結構逞しいのよね。

それに。
美人も可愛いも兼ね備えているなんてホント‥嫉妬しちゃう。

幸せそうな顔しちゃって‥

時折、眉をしかめたり、微笑んだり。

梅の夢でも見てるのかしら?

コロコロ変わる表情は見ていて飽きない。

梅が、ひまりに惹かれた理由が分かる。

心が綺麗で‥悪意なんて一切感じない。

一緒にいると安心するし癒されるの。

お花みたいに可憐で人を惹きつける魅力があって‥夢中になる。

そんなの‥無条件に守りたくなっちゃうから。

‥羨ましいわ。

アタシの大切な恩人で。
大好きな親友。

お姫様が嫌だって聞いた時、アタシ嬉しかった。

‥あんたは強い心を持っているから。
梅と2人なら大丈夫よ。

外に飛び出してほしい。
囚われのお姫様なんて、ひまりには似合わないから。

明るい陽の下で笑っていてほしい。

‥だから。
あんたがちゃんと強いって事‥過保護な王子様に分からせてあげなきゃ、ね?


明日は2人の記念日。
最高のシチュエーション。

‥ワクワクしちゃう。
/ 102ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp