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私の陽だまりくん(前編)【WIND BREAKAR】

第8章 脱・お姫様4 girls talk



ー1時間後。
荷物を抱えた椿が戻って来た。

それから夕飯を3人で楽しく食べ。
おじいちゃんが先に寝るよ〜と自室に戻ると‥いよいよ本番。

「女子会スタートね♪」

私達の楽しく長い夜が始まった。

新作コスメの話、ファッションの話、お互いの学校の話、自分達の身に起きたちょっとした事件の話‥

色々な話を沢山した。
どの話題も盛り上がったが1番盛り上がるガールズトークはやっぱり‥"恋バナ"である。

「ところで、ひまり?」
「ん?」
「梅と、デートとかちゃんとしてるの?」
「ん〜‥一緒にお店の買い出しに行くくらいで、‥ない‥かも。」

私の返答に、はぁ?と呆れる椿。

「はじめ、私の体調気にしてなかなか外出してくれないんだよね。」
「あんた達ねぇ〜‥」

盛大にため息をつかれる。

「私は一緒に居てくれるだけで嬉しいからいいんだけどね。外出先で体調崩して迷惑かけたくないし‥。」
「ひまり、あんたそれ本気で言ってる?」
「‥本当はデートしたいよ、私。はじめと色んな所に行きたい。」
「けど、梅があんたに危険が及ぶのが嫌だからって、連れ出してくれないって?」
「うん‥。」
「ホント過保護よね〜、梅。まぁ、分からなくはないけど。」
「‥うん?」
「だって、こ〜んな可愛いんだもの!!ひまりったら!」

人差し指で鼻をつつかれる。

「それは違うと思うけど‥」
「あんた自覚ないわけ?私が嫉妬するぐらい可愛いくて、魅力的なこと。」

ムスッとしながら椿がそう言ってくるが‥いまいちピンと来ない。

「‥私が?」

自分を指差す。

「そうよ?」

ん‥?ちょっと待って?
じゃあ今まではじめが体調を気にしてたって言うのは‥?

「‥そういう事だったの?」
「当たり前じゃない!ホ〜ント鈍感!」

えぇ‥嘘‥

衝撃的過ぎて困惑する私。
そんな素振り見せた事あったっけ??

「梅、あー見えてめちゃくちゃヤキモチやきよ?」
「へぇ〜って‥うん??」
「‥あんた、梅に内緒で柊に護身術とか教えて貰ってるでしょ?」
「な、何でそれ知ってるの!?」
「はじめがぼやいてたわよ〜?何で俺を頼ってくれないんだーって。」
「え‥バレてるって事?」
「ええ、とっくにバレてるわよ?」

唖然とする私。

全くその度にいじけてて大変なんだからね〜?と、言う椿の声を聞きながら混乱する。
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