第4章 朝陽
sideつばき
求められるってこういうことなんだ……
限界って言った時の涼太の声や目が、今までに見たことがないほど熱っぽくて、それだけで体の奥が疼く
中途半端になっていたルームウエアを取り払って、素肌同士が触れるとあたしの中の熱は更に昂った
「いつ見ても……ホント綺麗っスね…」
スッとお腹を撫でられて胸のふくらみにキスを落とされると、ビクリと腰が動いてしまった
涼太の指や唇は、触れたところだけじゃなくて、全身を性感帯にする
パクリと食べられた先端を口内で飴玉のように転がされると、背筋全体がビクビクと反応してしまう
あっ…あっ
ん……
ベッドだと落ち着かなくて、色々と考えてしまうのに、今は涼太を感じることで精いっぱいで他のことを気にする余裕なんて少しもない。
硬くなった先端をつままれて、転がされて
お腹にもキスが落とされると、もうその先が欲しくてたまらなかった
今まで、あれ程反応しなかった体が嘘のように
嫌でも濡れていることを自覚させられる
無意識にすり合わせていた脚を涼太がすりすりと優しくなでて、触れるだけの優しいキスをひとつ
「つばき……無理になったら、ちゃんと止めて」
限界とか止められないって言いながらもいつだって涼太はあたしに無理強いすることはしない
あたしが頷くのを合図に、太ももから、ゆっくりと焦らすように上がってくる涼太の手
何度も優しくなでながら、唇にも首筋にも、たくさんのキスをくれる
そしてついに涼太の手があたしの下着にたどり着いて、布越しに柔らかい指でそっと撫でられた
んっ…あっ……
ぁっ……ゃんっ……
「すげー可愛い…」
りょた……あっ……
はずかっ…しいっ……
濡れているのはきっともう気付かれてる
いつもみたいなどうしようもない羞恥心とは違うけど、やっぱり恥ずかしい
「俺は…すげー嬉しい…」
優しい声、優しい顔、優しい指
反応しなきゃいけないなんて考えなくても勝手に体が反応してしまう
恥ずかしいけど…幸せ
苦痛なんて少しもなくて、波に揺られているような気持ちよさと、疼くような快感
んっ…あっ……
あんっ……やぁっ…
はぁっ………あっ…