第4章 朝陽
side黄瀬
つばきの反応がいつもと違う
いつもならめちゃくちゃ声我慢して、枕とかクッションとか手とか、そこにあるものなら何でも使って声を押し殺して顔を隠してたのに
今は繋いだ片手はちゃんとそのままで、空いてる手を時々口に持っていくだけで全然抑え込んだりしてない
本当は、こんな可愛い声してんスね……
めちゃくちゃ可愛いくてめちゃくちゃ愛しい
もっと聞きたい
胸の突起を唇で捕まえて、舌でゆっくりと刺激すると、さっきよりももっともっと甘い声を聞かせてくれた
ぁんっ…あっ…それっ…だめ……
んっ……りょ…た…やぁっ…
はぁっ…あっ…
抑え込まないダイレクトな声が耳に届くだけでイキそうになる。
くしゃりと髪を掴まれて胸から口を離すと、自分の唾液でその突起がテラテラと光っていて余計に煽られた
俺で汚れるつばきが可愛くて堪んない
暗がりに慣れたことで少しだけ見えるつばきの可愛い顔がいつもよりもめちゃくちゃ蕩けてる
「ちょー可愛い」
火照る頬に触れて、つばきに思ってることを伝えると、恥ずかしそうに目を泳がせたけど隠れたり、泣いちゃったりってことはなくて、それだけでもめちゃくちゃ嬉しかった
深くキスを落として、手が離れると同時にお互いが強く抱きしめ合うとさっきまで自分の口内にあった突起がシャツ越しに触れて、その1枚の布さえも邪魔に感じて脱がずにはいられなかった
「涼太の……体……すき…」
直接肌を触れさせ合いながら小さな声でかわす俺たちだけの会話
「体だけ?」
「…ううん……全部。全部好き
大好き……大好きなの」
少しだけ茶化して聞いた質問なのに、強く抱き着いて耳元でささやかれる甘い声に一気に欲望が膨れ上がった
「すき……すき…涼太が好き」
抱き付く腕にどんどん力が入って、声が甘い吐息で濡れていく
色っぽくて可愛くて
抱きたいって欲望をこれ以上刺激されたら本気で理性が持たない
もっと可愛い声を聞き続けたいけど、欲望に任せて壊したくなくて、小さく言葉を紡ぐ唇をぴたりと塞いだ