第12章 真実
僕たち二人はエディに促されるようにソファーに座った。
心臓がドキドキしているのが自分でも分かったのだ。
どう、切り出したら良いのだろう。
僕は考えていた。
すると、エディから聞いてきたのだ。
「それで、拓海くん、千尋の事で相談ってなんだい?」
「え?それは…」
僕は言葉を濁していた。
本当の事を伝えなくてはいけないと思っていた。
「実は、エディ、落ち着いて聞いてほしいんだ…」
「あぁ、分かっているよ」
「その…実は千尋と僕は…」
そこで僕は言葉を失ってしまった。
千尋は心配そうに僕を見ていた。
「エディ、僕は、ち、ち、千尋の事が、す、好きなんだ…」
「それが、どうしたっていうんだい?」
エディはそれを聞いても驚きもしなかった。
「拓海くんは、千尋の事を妹とは見ていないのかい?」
「ええ、そうです…妹とは見ていません…」
「そうか…」
「実の妹にこんな感情持つなんておかしいでしょう?」
「いや、おかしくはないよ…」
「なぜですか…」