第12章 真実
「今、成田に着いた。このまま横浜のビジネスホテルに向かうよ」
二人はまた横浜にあるビジネスホテルに宿泊するようだ。
僕は12月22日に仕事の休みを取り、千尋と一緒にエディが泊っているビジネスホテルへと行った。
ホテルのフロントを過ぎエレベーターで4階へと上がる。
405室がエディと裕美が泊っている部屋だった。
インターホンを押した。
すると、直ぐにドアが開き母、裕美が出迎えてくれる。
「まぁ、拓海、千尋、良く来たわね。さ、入って頂戴」
裕美はとても上機嫌だった。
久しぶりに娘に会うのが嬉しかったのだろう。
部屋に入るとソファーに腰かけながらエディが煙草をくゆらせていた。
「やぁ、拓海くん、千尋、久しぶりだね。元気にしてたかい?」
「ええ、お蔭さまで二人とも元気ですよ」
そう僕は話した。
千尋はエディに会えたので凄く嬉しそうだった。
「パパっ!!」
そういうとエディに身体中でハグをする千尋。
エディが相当好きらしいのだとその時思った。
僕にも挨拶のハグをしてくる。
それを軽く受け止めた。