第8章 彼女
その書き込みの文面はこんな感じだった。
「横浜在住の25歳の男です。彼女を探しています。お友達からお願いします」
こんな書き込みで本当に返事など来るのだろうか。
ちょっと怪しいと感じたことは言うまでもない。
掲示板に書き込みをしてから1週間が経っていた。
コメント欄には何も書かれていなかった。
僕は、殆ど諦めていた。
そんな時だった。
コメント欄にコメントが書かれているのに気づいたのだ。
「横浜在住の25歳です。よろしくお願いします」
僕は、天にも昇る嬉しさだった。
「僕も25歳です、お友達からよろしくお願いします」
「はい、私もお友達からよろしくお願いします」
そんなコメントでのやり取りをした。
僕たちはメッセンジャーでやり取りを始めた。
彼女の名前は“本城まゆみ”という名前だった。
まゆみなんて名前はなんと可愛らしいのだろう。
そう、僕は思っていた。
「メッセンジャーだとやり取りがもどかしいので、LINEで話さないか」
と、提案してみた。
すると、まゆみはそれの応じてくれたのだ。