第8章 彼女
「僕は、千尋は好きだけど、やはり一線は越えられない…」
「じゃ、彼女探すのか?」
「うん、そうしようと思っているだけどどうやって探せばいいのか分からなくて」
「それで、俺に相談か?」
「うん、そうなんだ」
誠は「仕方ねぇなぁ」という感じで僕を見ていた。
「今は、気軽にネットで探せるんじゃね?」
「ネットで?」
「そうだよ、ネットの掲示板で探せばいいのさ」
「そんな、簡単なことで見つかるのか?」
「俺は、結構見つけてるけどな」
誠はそういうと笑うのだった。
僕はそんなに簡単に見つかるだろうかと、思っていた。
「最近は、マッチングアプリなんてのもあるけど、あれも出会い系だからな」
「そうなのか?」
「そうさ、俺は使ったことないけどな」
「じゃ、どれで探せばいいんだ?」
「取り敢えずは、Facebookの掲示板にでも書き込みしてみろよ」
「わ、分かった」
僕は仕事が終わり、自宅に帰ると自室に籠りFacebookの出会いの掲示板を見ていた。
出会いのグループの多さにちょっと驚いてしまった。
そこで、ひとつの開示版を見つけた。
その出会いの掲示板に書き込みをしてみた。