第5章 相談
キンキンに冷えたビールだ。
「お疲れー!!」
そういうと僕たちはビールを飲んだ。
「あぁ、うめぇな、これだけ暑いとビールが旨いや」
「そうだな、本当に暑いもんなぁ」
僕たちは枝豆やら冷ややっこやら、サッパリした物を頼んでいた。
その枝豆を食べながら誠が聞いてくる。
「で、相談てなによ?」
「え?」
僕はちょっと口ごもった。
そんな姿を見て誠はニヤケている。
「実は、妹の事なんだけどさ…」
「あ、例のいきなり20歳の妹ができたって話しの女か?」
「そんな言い方するなよ、僕の妹だぞ」
「悪い悪い」
誠はそう言うと笑うのだ。
「その妹なんだけどさ、最近妙に気になって仕方ないんだ…」
「あん?惚れたか?」
僕はその言葉を聞くと耳まで赤くなるのを感じていた。
そんな姿を見て誠は益々ニヤケている。
「そうかも知れない、僕はどうしたらいいんだろう」
「別に構わないんじゃねぇの?」