第4章 恋
好きになってはマズイだろう。
こうして僕の苦悩が始まったのだ。
ヨガ教室に通っていたからだろうか。
千尋はほんの2か月足らずで見違えるように綺麗になっていった。
僕の心はざわめいた。
美しくなってゆく妹を見て異性と感じることを抑える事が出来なくなってきた。
僕は毎晩、先日見た千尋のブラとパンティだけの姿を思い出してはマスターベーションを繰り返す様になっていた。
それでなくてもこの暑さだ。
千尋はいつもキャミソールに短パン姿なのだ。
それだけでもマスはかけた。
今日も仕事で疲れて僕は家に帰って来た。
千尋が玄関先に出てきて出迎えてくれる。
「ただいま」
「お帰り、お兄ちゃん」
千尋はそう言うと可愛らしく笑うのだ。
その笑顔を見るだけで僕の疲れは吹っ飛ぶようだった。
「今夜は、カレーだよ」
「カレーか、僕は好きだな」
そんな話をしながらリビングへと向かう。
部屋に入るとカレーの心地よい香辛料の香りがした。
その香りだけでも熱くなりそうだった。
ダイニングの椅子に腰かける。