第3章 同居
思い出すと何故だか身体の中心が熱くなってくるのを感じた。
僕のペニスが熱を持っている。
「ダメだ、ダメだ、そんな事考えちゃダメだ…」
そう思ってもペニスは熱を帯びるだけだった。
段々とペニスが硬直してゆくのが分かった。
ジーンズのジッパーを下ろして見ると、ボクサーショーツのペニスが当たる先端に微かに湿り気を感じた。
僕は勃起して、その亀頭部分に滴が溜まっていたのだ。
その我慢汁をティッシュで拭き取り気分を変えようと仕事先のアパレルショップで余り従業員からも好感を持たれていない女子社員を思い出していた。
その女子社員は全く笑う事をしない人だった。
人の上げ足を取り、マウントを取るのが好きな女性だった。
そんな状態だったので、彼女はいつもひとりでいた。
そんな女子社員の事を考えているとペニスは徐々に萎んでゆくのだった。
僕はジーンズのジッパーを上げジーンズを履き直した。
そして、何食わぬ顔をして部屋を出てリビングに行った。
そこには先ほどブラとパンティだけだった千尋がキッチンに立っていた。
今はちゃんと黒のキャミソールの上から白のシャツを羽織りジーンズを履いている。
僕はその姿を見て少し安心したが、残念な気持ちにもなっていた。
夕飯は千尋が作ってくれると言う。
僕はひとり暮らしを始めてから料理は殆どせず、毎日近所の弁当屋に足繁く通っていた。
弁当以外の料理が食べられるというのはとてもありがたいとこの時感じたのだ。