第3章 同居
「お兄ちゃん、今晩はパスタでいい?」
千尋が聞いてくる。
僕はその愛くるしい顔を見ながらこう答える。
「うん、いいよ、作ってくれてありがとう…」
「別に気にしないで、私、料理好きだから」
そう言うとくるりと向きを変えてシンクに身体を向けた。
僕はその後ろ姿を見ていた。
千尋の脚はとても長かった。
身長は155センチくらいだろうか。
僕は170センチある。
二人で並べば丁度いいカップルにも見えなくもない。
また、そんな事を考えているとペニスが熱くなるのを感じていた。
すかさず、また好感を持てない女子社員の事を思い出してみる。
すると、ペニスは萎んでくるのだった。
僕はいったいどうしてしまったのだろう。
千尋は血の繋がった妹なのだ。
そんな妹に異性を感じている自分が信じられなかった。
でも、このどうしても抑えられない感情はどうすれば良いのだろうか。
僕は、これから先、このことで思い悩むことになることをまだ知らなかった。
部屋はペペロンチーノのパスタの香が漂っていた。