第3章 同居
やはり問題なのは千尋だった。
僕は過去に1人か2人の女性としか付き合ってこなかった。
それも半年として持たなかったのだ。
そんなこんなで、女性とどう接すれば良いのか分からなかった。
こんな状態で千尋と生活していけるのだろうか。
そう思ったのは言うまでもない。
二人で生活し始めた頃だった。
千尋は自分の部屋のドアをちゃんと閉めない子だった。
僕が仕事から帰って来た時だ。
千尋の部屋の中をチラッと見た。
丁度その時、千尋は着替えている最中だった。
パンティにブラという恰好で部屋にいたのだ。
その姿は、とても綺麗に見えた。
まだ20歳なのだ。スタイルも抜群だった。
胸はBカップくらいでウェストはキュっとくびれていて、手脚はとても長かった。
僕は見てはいけないものを見てしまったと思っていた。
直ぐにそれを見ないふりをして自分の部屋へと入っていった。
その時、僕の心臓はドクンドクンと脈打っていたのだ。
この感じは何なんだろう。
そう思っていた。
僕は自分の部屋のドアを閉めるとドアに寄りかかり、心臓が落ち着くのを待った。
それには数分の時間が必要だった。
心臓の脈打つのが収まった時、ベッドに倒れ込んだ。
そして、今見た千尋の姿をもう一度思い出してみた。