【R18】大好きな人と【ハイキュー&ヒロアカ短編集】
第1章 嫉妬【白布】
「おまたせっ!」
「誰かに連絡先聞かれなかったか?」
「連絡先?聞かれてないけど…」
「他校のやつお前に連絡先聞こうとしてたぞ」
「あっそうなの…?でも知らない人には教えないよ」
……
え?なに?
何この間?変なこと言った?
「お前さ、ちょっと隙ありすぎ」
「え、隙…?どういうこと?」
賢二郎は私の腕をグイッと自分の方にひっぱり、
強引にキスをした
「…!んんっ…!」
「ちょっ!待ってっ…!」
賢二郎の胸に手を当て引き離す
「周りに人…!見られたらどうするのっ」
「見せてやればいいだろ」
「ダメ!」
「じゃないとお前に変な虫つくかもしれない」
「変な虫…?」
「他校のやつらお前のとこ狙ってるぞ」
「…なに?嫉妬してるの」
「…してない」
「ふふっ可愛い賢二郎」
「はぁ?可愛いとかやめろよ」
「さっき会った時ちょっと怒ってる感じだったから私何かしたかなってドキドキして損した。ただ嫉妬してただけだったなんて!」
笑うと賢二郎はちょっとムスッして
「隙あるお前には怒ってる」
「なに言ってるのっ!賢二郎にしか隙は見せてないよ」
目線を逸らす賢二郎をじっと見上げると、やっと目が合った。
するとまたキスをしようとしてくるので、私は今度こそ賢二郎の頬を両手で掴み、阻止したのであった。
「1回したんだからもういいだろ、別に」
「そういう問題じゃない!人前は!だめ!」
「人前じゃなきゃいいのかよ」
「もー!あと10分ぐらいしか時間ないよ!そこに座って喋ってようよ!」
「はぁ、わかった」
2人で横並びで座ると、座るスペースは充分にあるのにやけに距離が近い…体がぴったりくっついている。
「…あのさ。狭くない?」
「狭くねーよ」
これはまた賢二郎曰く変な虫がついたら困るからなのだろうか。
心配性だなと思いながらも特にこちらから離れることなく受け入れると右側に体温を感じてなんだか安心した。