• テキストサイズ

あの方々の守護霊は[atcr]

第21章 ぽんPさんの守護霊


 そのあと、私たちは会場に戻って集合写真を撮ることになった。
 カズさんがチェキを持っていて、個人個人写すこともしてみんなのところを回っていた。主にアツクラのメンバーなんだろうなと思っていたら、私にも声を掛けてきて驚いた。
「良かったらさ、撮ってもいい?」
 私はあのカズさんに撮ってもらえるならと快諾して撮ってもらい、出来上がった写真を渡してくれた。まだ真っ白なままだが、時間が経ったら私が写っているんだろうと思われた。
 そうして、集合写真は、スタッフがいるバージョン、アツクラメンバー十九人だけのバージョン(メッスさんが先に帰ったから)、顔出ししてる、していないで色々なパターンを撮っていた。
「二次会はラーメンですよね!」
 嬉々とした声でヒカックさんがそう言った。忘年会も終わり、そろそろ帰る準備を、としていた時にヒカックさんが言ったことだった。
 そうして、二次会行く組と帰る組でグループが出来ようとしていた時、私はどうしようかな……と悩んでいる時に、後ろからMENさんに声を掛けられた。
「二次会、行くんすか?」
「ああ、ちょっと、悩んでて……」
 守護霊や死神の話の前に、私はアツクラやその人たちを支えるスタッフたちにも興味が湧いていた。このまま一緒に行ってもいいかも、と気持ちが傾いている時にMENさんの何か言いたげな顔に、私は質問を投げてみた。
「どこか行きたいところでもあるんですか?」
「ああ、いや、大したことないんですが……」とMENさんの声は先細る。「神社、行きます? 近くにあるんすよ、小さな神社なんすけど」
「ああ!」
 そうだった。白蛇さんを通してMENさんと神社に行こうって話をしていたんだった。
/ 44ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp