第17章 マグニィさんの守護霊
「ぼんさん、若い男女に割り込んだら野暮ですよ」
と男性に言われてぼんさんはヘラリと笑う。MENさんも冗談笑みを返しながら、マグニィさんとその人を呼んだ。
「随分長い喫煙だったっすね。話し込んでたんですか?」
とMENさんが言うところ、ぼんさんとマグニィさんとやらは喫煙所に行ってたらしい。どうやら喫煙所はここから遠い場所にあったみたいだ。
しかし私は、マグニィさんの後ろにいる不思議な守護霊に目が奪われていた。
お皿。しかも大きなプレートのような皿。
皿は魚の形をしていて、マグニィの「マグ」ってもしかして魚のマグロなのではないだろうかと私はなぜかそう思った。
「この方はいつもお世話になってるスタッフさんね」
そうこうと話している間に、ぼんさんがマグニィさんに私のことを説明してくれていた。私は立ち上がり、初めましてと名刺を渡した。私が立つと、大丈夫すかとMENさんに体調を聞かれたが、なんだかマグニィさんの守護霊である魚のお皿を見ていると元気が出てくる気がしたのだ。