第14章 コハロンさんとヒカックさんの守護霊
「ふぅ……」
なんだか、疲れた。こうして多くの人と何かしらで集まることはあったが、昔はこんなに視えていた訳ではないので、私は余計に疲れていた。
私は壁によりかかりながら、そこで卓球をするタイタイさんとアマグリさんを眺めていた。メッスさんは用事があると早めに帰って行ったし、アマグリさんのところにいる黒いモヤも、白蛇さんの分身が憑いているタイタイさんには近づかないみたいで、私にとってはちょっと気が休まる空間となっていたのだ。
そうして飲食もそっちのけで卓球をしている二人にどんどん人が集まり、俺も俺もとMENさんとキオキオさんも卓球を始めた。二人の守護霊もいればもう安心かなと、私が卓球組から離れようとした時、目の前で青い魚が飛び込んできた。
「あ、あの時の!」
と同時に聞き覚えのある声で呼び止められる私。この魚の守護霊も見たことがあった。私は声の主の方を見やると、優しく笑ったヒカックさんがいた。
「お久しぶりです。お元気そうで何よりです」
と私が挨拶をすると、ヒカックさんの後ろからもう一人やって来た。眩い光を守護霊……否、守護神が憑いているコハロンさんだ。
「コハロンさんも、こんばんは。お元気そうですね」
「こんばんは! また会えて嬉しいです!」
私が会釈をすると、コハロンさんに手を差し出されて握手をした。背も高いけど手も大きい。少しドキドキした。