第8章 キオキオさんとタイタイさんの本当の守護霊
「キオキオに妖精って、なんか似合うな」
なんてMENさんが揶揄うようにキオキオさんに言う。するとひょこっと横からタイタイさんが出てきた。
「俺は俺は? 俺には可愛い妖精とかいるの?」
とタイタイさんが聞いてきたので、私はいないですと答えようと目を上げた時、別のものと目が合って言葉を失った。なんか、いる。
私が黙っているからか、タイタイさんが不思議そうな顔をした。
「え、何、俺怖い幽霊とかに取り憑かれてるの?」
「あー、タイタイ、ずっと不憫だからなぁ」
タイタイさんの言葉にMENさんは笑いながらそう揶揄う。私はタイタイさんの肩にいる守護霊を見つめながら、まずは一言こう答えた。
「いえ、多分強い守護霊です……」
私はタイタイさんの肩にいる小さな蛇の守護霊から、MENさんの肩にいる大きな白い蛇へ目を向けた。