第6章 決意と好奇心
私は帰宅後、アツクラについて調べた。そこには個性豊かな二十人のアレコレやっている様子が面白くて、気付けば私は、仕事終わりにアツクラの動画や配信を見ることが日課となっていった。
「先輩、あの忘年会って、まだ参加出来ますか?」
そしてある仕事の昼休み、先輩に声を掛けてアツクラ忘年会に参加することに決めた。不安は多かったけれど、ドズル社メンバーも参加すると聞いていたし、大方は私の興味本位だった。
(それに、みんながみんな、怪しい幽霊が憑いているとは限らないし……)
実際、タイタイさんには守護霊はいなかった。守護霊がいないイコール悪いことが起こりやすい、という訳ではないみたいなので、私はちょっとだけ過信していたのだ。
アツクラの人たちなら大丈夫だろう、と。
それがまさか、あんな人外を視ることになるとは、この時の私は、まだ知らない……。