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【R18】僕のヒーローアカデミア 薔薇と棘

第2章 day1 イレイザーヘッド 相澤消太


相澤先生の目が少し熱っぽい




「今日の夜‥嫌じゃなかったら俺の部屋に来てくれないか‥?」




いつもよりもさらに低い甘く掠れた声


先生に求められている気がして心臓がとくりと跳ねる



『は‥はい‥っ』




「ん‥ありがとな‥」




もう一度優しく私の頭を撫でて立ち上がる




「俺はとりあえず生徒の様子を見てくるから、先生はここで身体を休めて‥」




『私も行きますっ!みんなの様子も気になるし‥私の個性で治せるなら治してあげたいので‥いいですか?』



先生が話終わる前に服の裾を掴んで引き止める




「ダメだ‥」



『お願いしますっ‥何の個性かだけでも‥分かれば何かしてあげられるかもしれない‥からっ‥』




「‥‥‥催淫の個性の可能性がある」




『っ!!』





催淫の個性


やっぱりさっき考えていた事が当たっているみたいだった





『それでも‥もしかしたら違うかもしれないですし‥生徒が困っているのに私だけ休むわけには‥』




衣服を掴む手にギュッと力が入る






「はぁ‥‥そう言うと思ったよ‥‥行ってもいいが‥無理だけはするなよ?」



深くため息をついて私をじっと見つめる目は相変わらず熱を帯びている






『ありがとうございますっ‥!』





なんとか立ち上がってロビーへと歩いていく私の腰を相澤先生がそっと支えてくれる





「先生っ!」





ロビーへと戻るとソファに座っていたみんなが心配そうに私の元へ駆けつけてくれる





『みんなっ‥身体はどう‥っ?症状聞かせてくれるかな‥?』





一番に駆け付けてくれた緑谷くんの顔を覗き込むとびくりと身体が揺れる




「はっ‥はいっ‥!身体に感じる全ての症状が‥‥催淫の個性の症状と全て合致しています‥さっき皆とも話してたんですけど‥おそらくそれで間違いないかと‥っ」




『や‥やっぱり‥』




誰が何の為に‥



学生にこんな個性を‥っ





今はそんな事を考えても仕方ないけど
このあとの対処も思い浮かばない



『どうしよ‥っ‥』



だってこの個性は‥‥‥想いを寄せている相手と身体を重ねる事でしか解除出来ないから




頭を抱えているとおずおずと皆が近づいてくる
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