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【R18】僕のヒーローアカデミア 薔薇と棘

第9章 day6 心操人使


心操side


何度目かになる白い欲を奥で吐き出すとこてんと俺の腕の中で意識を手放した



すやすやと眠る可愛い先生はさっきまでの苦しそうな顔が少し和らいで
尻尾もぱたんと動かなくなった



ゆっくりとナカから自身を引き抜いて
先生の横にごろんと寝転んだ



すると眠っていた先生が無意識に擦り寄って来て
腕に尻尾が絡みつく



「だから‥可愛すぎます‥‥もう一回抱きたくなるじゃないですか‥」




さっき何度も欲を吐き出したはずの熱が容を成すが
当の本人はすやすやと夢の中だ




明日にはまた他の奴に抱かれてしまうこの身体を
今だけは独り占めしたくてギュッと抱きしめる





その温かな体温と時折触れるふわふわの尻尾と耳が心地よくて

数日眠れていなかった目がすぐにまどろみだす




「あー‥寝たく‥ないんだけどな‥‥でも‥まぁ‥‥」





苦しかった身体の疼きからしばし解放されてゆっくりと瞼を閉じる
先生を腕に抱きしめられるこの時間をずっと感じていたかったが



すー‥すー‥と聞こえてくる寝息につられて気づけば朝を迎えていた






『心操くーん‥』




「‥‥先生っ?!おはようございます‥」



とんとんと優しくたたかれて目を覚ますと眼前に迫る整った顔



見慣れない天井に一瞬頭が混乱したがすぐに昨夜の事を思い出して体温が上がる




「身体‥大丈夫ですか‥?」



すでにコスチュームに着替えている先生には昨日あったはずの耳と尻尾が見当たらなかった



『うんっ!私は大丈夫だよ!耳も尻尾もなくなったし‥心操くんは大丈夫かな‥?』




さっと小さな手がのびてきて
個性の印が発現していた腰辺りを撫でる




「俺は‥ずいぶん楽になった気がします‥久しぶりに寝られたし‥」




『ほんとっ?!それは良かった!苦しくなったらまたいつでも言ってね!』


苦しくなったらいつでも言ってねというのがどういう意味を指すのか


そんな俺の邪な考えに気付かない先生がにっこりと微笑む





『じゃあ今日も頑張ろうねっ!』





俺の好きなキラキラの笑顔


みんなを元気にするその笑顔を
ものの数時間後にまた見られなくなるとはこの時思ってもみなかった



寮の前で別れた先生は何かを探すために山へと向かっていった
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