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【R18】僕のヒーローアカデミア 薔薇と棘

第9章 day6 心操人使


『は〜っ‥今日はいい天気だなぁ‥』




緑谷くんとの出張を終えて
新幹線でこっちに帰ってきてから校長先生に色々と報告をして


バタバタと午前中があっという間に過ぎていく



午後からの授業が始まるまでにお昼ご飯をパパっと食べて

私だけの秘密基地に来ていた




『ねこちゃ〜ん』




雄英高校の校舎裏
少し離れたところの茂みを進んでいく




『あれっ‥心操くん?』




ふわふわの猫ちゃんたちに囲まれた心操くんをみつけて声を掛ける




「先生っ‥!」




私を見つけて立ち上がってくれるけれど
目の下にはうっすらとクマができていた




寝不足なのはきっと個性の事もあるはずで
荼毘のところから帰ってきた日に心操くんたちを助けてあげられなかった私のせいだ




『今日の夜は心操くんは忙しいかな‥?』




このあとは生徒達の戦闘訓練を見に行かないといけなくて
夕方には近くの病院に顔を出すことになっていた




「俺は全然大丈夫ですよ」




『よかった!じゃあまたあとでね!』




ふわふわと足に擦り寄ってくる猫ちゃんたちの頭を優しく撫でて校舎へと戻っていく




心操くんと別れた後
3年生の授業の付き添いを終えて




放課後にいつもの病院に顔を出す




そのまま寮に帰ろうとしていると突然声を掛けられる




「ヒーリングガールっ!あのっ‥ずっとファンで‥‥良かったら握手してもらえませんか‥っ?」




小さくて可愛らしい女の子が両手を差し出してくれる



『え〜!とっても嬉しいっ!ありがとう!』




しゃがんで膝をついたまま女の子の両手をギュッと握るとポワンっと白い煙に包まれた




「あぁっ‥!この子ったらすみませんっ!!興奮すると個性を発動してしまう事があって‥!!ご迷惑を‥本当に申し訳ございません!」




ほわほわとした煙がはれていくと女の子のお母さんが慌てて駆け寄ってきた



『全然大丈夫ですよ!可愛いお子さんですね!』




「すみませんっ‥!私が目を離した隙に‥1日経つと元に戻るのですが‥ヒーローに、こんな事をしてしまって‥」




顔を真っ青にして頭を下げるお母さんの肩を優しく撫でる




『大丈夫ですから顔をあげてください!声をかけて頂けるのはとっても嬉しいので!』
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