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【R18】僕のヒーローアカデミア 薔薇と棘

第8章 day5 緑谷出久


夜が更けるにつれて身体はどこまでも熱をあげていく


本当はもう立っているだけでも精一杯





しっかりと抱き抱えられた腕の中
心臓の音が聞こえてきて安心する




「先生着きましたよ!大丈夫ですか‥?」




気付けばホテルの部屋まで運んでもらって
いまだ緑谷くんの腕の中



心配そうに話しかけてくれるけれども
鼓膜にまで響く程心臓がドキドキとして



なんて言ってくれてるかもハッキリと聞き取れない




『みどりやくん‥っ‥は‥だいじょうぶ‥?』




「僕は大丈夫です!身体もなんともないですし、今は先にお風呂に入って一度身体を休めてから‥」




密着したままの身体に胸元の薔薇は熱を上げて
お腹の奥が疼き出す



個性で体温をあげる私と変わらないくらいとっても熱い身体


みどりいろのふわりとした髪からのぞく首筋は
ほんのりと赤く染まっていて



求められているような気がしてもう抑えが効かなくなりそうだった





『ごめ‥ん‥ね‥っ』




「そんなっ!全然謝ってもらうようなことは‥!とっても軽かったですしむしろ僕の方がっ‥ンっ?!」





首の後ろに腕を回して
いつもみたいに早口で喋り出す唇を口付けで塞ぐ



緑谷くんのおっきな目がさらに大きく見開かれて



さらに体温が上がった





「っ‥!!せ‥‥せんせいっ‥?!あのっ‥お‥っ‥おふろ‥はっ‥?」




『じゃあいっしょに‥はいろ‥?』





「い‥一緒にっ?!ですかっ?!」




『ん‥‥だめ‥かな‥?』




夜が遅くなればなるほど個性の効きも強くなるのか
自分でも抑えが効かない程の欲に急かすように顔を近付ける




「ダメ‥‥じゃないです‥でも僕‥‥どこまで我慢できるか‥」




さっきまで少しおどおどとしていた瞳の奥が熱で潤んで揺れ始める




『がまん‥しなくていいんだよ‥‥今までよくがんばったね』






戸惑うように目を見開いた緑谷くんにもう一度唇を重ね合わせると
そのまま後ろにあったベッドに身体を降ろされた



軋んだベッドの上
着ていた服を脱ぎ捨てて私の上に緑谷くんが覆い被さる



『緑谷くん‥?おふろ‥は?』





さっきまでの困ったような顔をした緑谷くんはどこにもいなくて
熱がこもった真っ直ぐな瞳で見つめられる

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