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【R18】僕のヒーローアカデミア 薔薇と棘

第8章 day5 緑谷出久


制服とヒーローコスチュームではあまりに目立ちすぎるから
2人共私服に着替えてから近くの遊園地へ向かった




『わぁ〜っ!みてみて!綺麗だねっ!観覧車が光ってるよ!』





すっかりと空は暗くなっていたから
キラキラと光る観覧車がとっても綺麗で緑谷くんの手を引いて歩き出す



「あっ‥あのっ‥‥手‥」




『え‥?あっ‥つい‥‥ごめんね!!嫌だったよね!』



つい嬉しくなってしまって握り締めた緑谷くんの手を離そうとするとギュッと強く掴まれる




「そんなっ!嫌じゃないです‥っ!むしろ‥嬉しい‥です‥」



『それなら良かった‥!じゃああれ乗りに行こうっ!』



「は‥はいっ!」






そのまま観覧車に乗って
ジェットコースターに乗って




「クレープ‥」




たくさん遊んだ後歩いているとクレープ屋さんの屋台をみて一瞬足を止めた




『美味しそうだね!食べる?』



「先生が良ければ‥食べたいです!」




キラキラと目を輝かせてクレープ屋さんに並んでいると店員さんに申し訳なさそうに声を掛けられる




「申し訳ございません‥あと1人分しかお作りできないのですがどうされますか?」



『じゃあ一つお願いします!』





一つ分のクレープを受け取って緑谷くんに渡すと
ジッと見つめられる





『どうしたの‥?』




「あの‥っ‥半分‥こ‥‥しませんか?」




閉園間近の遊園地は出口に向かう人で溢れていて


すれ違う人の波に押されて自然と距離が近くなる




肩と肩が触れ合って


個性で浮かび上がった胸元の薔薇が
まるで思い出したかのように一気に焦がれる程の疼きをつれてくる




『ぅん‥!はんぶんこ‥しよう‥っ』




緑谷くんが差し出してくれたクレープをかぷりと食べる




気付かれないように笑って見せるけど




ホークスさんの時みたいに


火照る身体が熱を持ち
息も上がり始めてしまう




それでも緑谷くんの緊張をほぐす為にも
悟られないようにふるまわないと




『おいしいっ‥!緑谷くんも‥食べようっ!ね?』




持ってくれていたクレープを今度は私が持って
緑谷くんに差し出すと

チャームポイントのそばかすが可愛い頬が一気に赤くなった




「いっ‥いただき‥ますっ!」
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