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【R18】僕のヒーローアカデミア 薔薇と棘

第2章 day1 イレイザーヘッド 相澤消太


じんわりと滲む汗



気怠い身体に熱を感じてゆっくりと目を開くと相澤先生やたくさんの生徒たちに囲まれていた



『わぁっ‥びっくりしたぁ‥みんな‥なんだか苦しそうだけど大丈夫‥っ?!』



部屋にいるみんなの様子がなんだかいつもと全く違っていて焦って起き上がるけれど身体に力が入らなくてずるりとついた手が滑る




「‥先生‥自分の身体に違和感は‥?」




私の身体を支えてくれた相澤先生が耳元でこそこそと話しかける



敏感になった耳朶にかかる吐息だけで身体がびくりと跳ねてしまう



『っ‥!だ‥だいじょう‥ぶっ‥』



「その様子だと‥何か勘づいてるな?ちょっとこっち来い‥っ」



半ば強引に身体を抱えあげられる



切羽詰まったような相澤先生や周りのみんなの姿に
昔勉強した事のある名もなきヴィランの個性を朧げに思い出す




そして自分の身に起こっていることもおそらく同じ系統の個性




違うと思いたいけど1秒毎にだんだんとキツくなっていって


どうしようもなく疼き出す身体に答えはもうそれしかないと確信した




「何の個性だっ‥」




寮内の私のために急遽用意してもらった部屋に担ぎ込まれる



『私1人でなんとかしてみます‥っ‥だから大丈夫です‥っ』




憧れたヒーロー


相澤先生に



ましてやこれからの将来を担うヒーローの卵たちに



そんな事はさせられないと思って顔を逸らす



「お前が大丈夫でも‥俺は大丈夫じゃないっ‥助けられるなら‥助けさせてくれ‥っ」





『っ!』




少し言葉が荒くなった相澤先生の言葉は少し怒気を孕んでいて
真剣に心配してくれているのがわかった




だからこそ



誰にも迷惑はかけたくない‥




「可愛い顔して強情っぱりなとこ‥好きだけど‥今は素直に教えてくれ‥」




『相澤先生っ‥』




間近に迫る顔
腕の中に閉じ込められて

先生の熱にびくりと身体が揺れる






『確証はありません‥けど‥おそらく‥性関連の個性の中でも強い‥個性‥交わりの個性かと‥』




「交わりっ‥?!」



動揺した相澤先生の瞳が真っ直ぐに私を見つめる




『でも‥っ‥誰にも迷惑かけたくない‥です‥だから生徒達には内緒で‥お願いします‥なんとかしますから‥っ』


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