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【R18】僕のヒーローアカデミア 薔薇と棘

第6章 day3 ホークス


『はぁっ‥ホークスさん‥大丈夫‥でしょうかっ‥』



日が明るいうちに始まった戦いだったけれど
すっかりと夜もふけた頃にもまだホークスさん達は帰ってこなかった



「また‥新たな脳無が出現して‥っ‥それに炎の個性をもった奴まで現れて‥」



また1人
救護場所にボロボロになったヒーローが運ばれてきた




『炎‥‥』




嫌な予感に胸がちくりと痛む





速すぎる男ことホークスさんは
あっという間にNo.2にまで登り詰めたすごい人だけど



唯一の弱点は炎だった





「さんは大丈夫ですか‥?少し休まれた方が‥すごい汗です‥熱がでてきたんじゃないでしょうか‥?」




『だ‥大丈夫ですっ‥それより怪我した方の治療を‥っ』





胸元の薔薇がジクジクと激しく疼き出す




身体は高熱がでたように火照りだして
息も上がってきた




個性が抑えられているのは誰かと身体を重ねた数時間




1日でも間はあけられない




今日は日帰りの予定だったから帰ってから爆豪くんと約束していたのに‥





時計はとっくに新幹線の出発時刻をすぎていた





救護所に運ばれてきた全員の手当を終えた頃



ようやくホークスさんが帰ってきた





「お待たせしましたっ‥‥デートの約束ってまだ有効です?」



いつもの調子でニヤリと笑う姿をみてホッと力が抜ける



『ホークス‥さん‥っ‥無事でよかった‥』




立ち上がった途端にくらりと眩暈がして
その場にへたり込みそうになるところをさっと支えられる





「っ?!なんだ‥この熱‥っ?!」



『すみません‥だいじょぶ‥です‥』




ホークスさんに怪我がないか確認したいのに
動くと視界がぐらりと揺れる



「ちゃんっ‥!」




立つことも難しくなった私をしっかりと抱き抱えてくれる



その瞬間に一瞬だけ痛みに顔が歪んだ気がした



『ホークスさん‥どこか具合が‥?』




いまだ腕の中にしっかりと抱きしめられて
心配なのに
近くなる距離に胸の疼きは増していく




ホークスさんは私がかかっている個性のことを知らないし
突然そんなお願いをされても困るに決まってる







熱は急激に上がる一方で

息も苦しくなるほどの疼きに眩暈がした
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